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道元禅師の教え

2009/04/17

 

音楽は、いくら練習してもいくら勉強しても「全部わかった!これで100%!」ということには決してなりません。技術的な面はともかく、芸術的に高いものを目指せば目指すほど、ゴールのない道を進み続けるような不安に駆られたり、これでいいのだろうかと心配になって頭を抱えたり・・・。私も、勉強する中で自分の未熟さにがっくり凹んだり不安になることは日常茶飯事です。

そんな中、ある日ふと目にした「道元禅師の教え」。いつも心の支えとなっているものなのでご紹介させてください。

『仏道は、初発心のときも仏道なり、成正覚のときも仏道なり、初中後ともに仏道なり。たとへば、万里をゆくものの、一歩も千里のうちなり、千歩も千里のうちなり。初一歩と千歩とことなれども、千里のおなじきがごとし。『正法眼蔵』「説心説性」巻』

私は「仏道」というと、長い長い道のりを「悟り」に向かって一歩一歩進み、やっと「悟りを得る」という印象を持っていました。ところが道元禅師は、まず仏道を歩む決意をする「初発心」も、また或る意味「ゴール」だと考えられている「成正覚」も、その中間も、ともに一つの「仏道」だとしているのです。
これは、千里を歩むとき、「一歩」を踏み出したことはもう「千里」の歩みの内であり、「千歩」歩むのも、やはり同じ「千里」の内である、という考え方だそうです。

この教えは、芸術にも当てはまります。自分が今どのような立場であろうとも(初めたばかりでも、ベテランでも)、素晴らしい音楽を目指して歩んでいるということに変わりはなくて、今できる精一杯のことをやっていくことは、既に「音楽」の道の上なのですよ、と言われている気がしました。気持ちがとても楽になりました。

私はまだまだ音楽家としてはスタートしたての頼りないひよっこちゃん、葛藤も課題も山積みですが・・・、何があっても「音楽に誠実に向き合い続けていく気持ち」を道しるべに、頑張っていきたいです!

※写真は、近所のつつじ。今年も綺麗に咲き始めました!
 

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