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甲府での再会

2010/06/03

 

今から十ウン年前、中学卒業と同時に東京での一人暮らしが始まりました。

レッスンやコンクールで何度か東京を訪れたことはあったものの、知らない街での新生活は右も左もわからずチンプンカンプン状態。

学校から「体育で使うテニスのラケットを買ってくるように」というお達しが出たときは、スポーツ用品というものがどこで買えるのかもわからず土日まる二日間泣きべそをかきながら東京中を彷徨い歩いたこともありました。

…なんて書いていくと、苦しく悲痛な日々を送るかわいそうな15歳のように聞こえますが、、実際は、周囲の方々のあたたかい愛情に包まれ、見守っていただきながら、のびのびと夢に向かって邁進していた日々でした。

当時、教会の上に立っていた建物に住んでいたことがご縁で知り合った牧師夫妻(中村圭助先生と幸子さま)には、山のような愛情をかけていただき、育てていただきました。
毎日夜中まで教会で練習をさせていただいたり、学校での出来事や夢について、いつもあたたかく耳を傾けてくださいました。奥様が焼いてくださるケーキ(シフォンケーキやパウンドケーキ)を私は誰よりもたくさん食べて育ったに違いありません。

また、大学に入ったばかりの頃、(演奏の機会をいただきだして嬉しくて調子に乗ってきていた頃)、慣れと過信からあまりきちんと確認作業をしないまま(共演者との打ち合わせ不足で)舞台に臨んでしまった時、烈火のごとく叱ってくださったことがありました。
他人に叱られるということがなくなってきている現代社会において、どんなにありがたいことかと心から感謝しましたし、その後のコンサートはどんなものでも隅々まで確認作業を行うよう、気をつけられるようになりました。

そんな恩人の中村先生ご夫妻は現在、甲府教会で働いていらっしゃって、今回のツアーで再会することができました。到着するなり、「娘が到着しました~!」と喜んでくださり、本当に娘のように可愛がっていただいたなぁとウルウル…。

実はこのチャリティーコンサートのツアーも中村先生が紹介してくださったことで実現したものでしたので、またまたたくさんのご恩ができてしまいました。

これまでの人生を考えると、本当にたくさんの方々に助けていただいき見守っていただいているばかりで、何一つご恩返しができていないような気がして心苦しくなってしまうことが多くあります。

でも、今回、中村先生ご夫妻が私の成長をとても喜んでくださりながら演奏を聴いてくれたことで、「とにかくやるべきことに精一杯向き合って、いい演奏をしていけるように努力を重ねることが、今の私にできるただ一つの道なんだな…」という思いに至ることができました。

お世話になった(なっている)みなさまにたくさんご恩返しができる日まで、ますますドンドン頑張っていきたいです!!

※写真は、甲府教会前で。前列中央が中村圭助先生と幸子さまです。前列右はツアーに同行してくださっているJELAのポール星崎さま、後列右は中村先生ご夫妻の息子さま、後列左は素晴らしいパートナー、ピアノの圓井晶子さんです。

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