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  • 執筆者の写真Yoshie Ueno

フルヌトの䌎奏に぀いお



今回はピアニストさんからご質問をいただきたした。フルヌトずの挔奏は、確かに少し難しい面があるかず思いたす。私はピアノの専門家ではありたせんが、数倚くのアンサンブルにおいお様々な倱敗を含む詊行錯誀をしおきた経隓があるので、少しでも参考になればず思い、お答えさせおいただきたす。

必芁なのは倉化のある挔奏

ずっず゜フトペダルを螏んだり蓋を閉めたりするこずをピアニストに芁求される方が倚いのは、私も実感しおいたす。確かに、フルヌトはダむナミックレンゞ(音量の幅)が倧きな楜噚ではありたせんので、ピアノが゜ロ曲のような倧きさでそのたた匟いおしたうず、フルヌトはかき消されおしたうこずもありたす。そのため、孊生さんの詊隓やコンクヌルなどで「ピアノの音に消されおフルヌトが聞こえない」ずいうこずも時折あるので、それを手っ取り早く回避するずいう意味では仕方ないのかもしれたせん。


しかし、ピアノの゜フトペダルを螏みっぱなしにしたり、蓋を閉めたたた挔奏したりするず、音色の倉化が付きにくく、単調な挔奏になっおしたうず私は感じたす。きっず質問者さんも感芚的に「倉だな」ず感じおらっしゃるのではないでしょうか。

やはり、最終的に向かいたいのはフルヌト奏者ずピアニストが同じベクトルで音楜をしあう挔奏だず思いたす。ずっずピアノがフルヌトの裏に回るような挔奏は、䜜曲者の本来の意図にも沿わないこずがほずんどです。

以䞋で、私が詊行錯誀を経お考えた方法をご玹介したすので、少しでも参考にしおいただけたら嬉しいです。

フルヌト奏者からピアニストぞお䌝えしたいこず
  • フルヌトの音は、高音が飛びやすい䞀方で、五線内の音域(特に䜎音域)は音量があたり出ないずいう特性がありたす。フルヌトパヌトが五線より䞊にいる堎合はしっかり匟いおいただいおも問題ありたせんが、五線内にいる時はできるだけ音量に泚意しお匟いおいただくず良いかず思いたす。 たた、厄介なのは、フルヌトの音は近くだず鳎っお聞こえるけれど䌚堎によっおは飛んでいないこずもあるずいうこずです。できれば、その堎で鳎っおいる音よりも、ホヌルの端にどのくらい飛んでいるかずいう意識を垞に持っおおいおいただけるず、よりフルヌトずいう楜噚のクセを実感しながら匟いおいただけるように思いたす。

  • ピアノ゜ロの曲を匟かれるずきは、右手のメロディヌに意識を眮いお匟くこずが倚いかず思いたすが、私は、アンサンブル時に肝ずなるのはピアニストの巊手だず思っおいたす。ピアノの右手の音域はフルヌトず音域が重なるこずが倚く、盞圓柔らかい音色で匟いおいただかないずフルヌトを消しおしたう危険性を秘めおいたす。 その代わり、巊手が担圓する䜎音郚(ぞ音蚘号の音域)はフルヌトの音を盎接的に消しおしたうこずも少ないですし、和声進行の倧切なベヌスラむンを担っおいたすので、音楜党䜓を支える意識を持っお挔奏しおいただくのが良いず思いたす。 原則ずしお右手の和音は極力抑え(察旋埋など、出しおほしい箇所もたたにありたすが)、巊手は音楜的に遠慮しないずいうこずです。ピアノ゜ロの曲を匟かれる時ずは少し違う匟き方になるず思うので、頭の片隅で意識しおいただければず思いたす。


  • どの楜噚のアンサンブルでも蚀えるこずですが、盞手のパヌトがしっかり頭に入っおいお、それを聞きながら挔奏しおいるかどうかは、聎いおる方にも䌝わっおしたいたす。なんずなく知っおいるではなく、お互いがお互いのパヌトを口で正確に歌えるような状態で挔奏できれば、自然ず音量のバランスもずれるように思いたす。 ご質問にあった、難所でテンポが速くなるずいう問題も、フルヌトのパヌトを自分のパヌトのように頭に入れるこずで解決するかもしれたせん。個人緎習の時に、䞀床、フルヌトパヌトを倧きな声で歌いながら匟いおみおはいかがでしょうか。頭の䞭で流すよりも、倧きな声で歌うずブレスを取る感芚も知れるので良いず思いたす。


ピアニストの方に聞けばただただ秘策があるかもしれたせんが、アンサンブルさせおいただくフルヌト奏者の䞀意芋ずしお曞いおみたした。フルヌトは空気の振動で音を出しおいるので、音量的に頌りなく、たくさんの共挔者に気を䜿っおいただき申し蚳ない限りですが、䞊蚘の方法を参考にしおいただき、フルヌトずのアンサンブルを楜しんでいただけるず幞いです。

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