連符を吹くとき

最終更新: 2018年4月5日



フルート作品を吹くにあたって、連符は避けて通れない道ですね。流れるような連符は、フルート演奏の大きな魅力の一つと言っても良いでしょう。


私もいろいろ模索した結果、以下の方法で楽に吹けるようになりました。


一度に把握できるのは4つまで

「人間のワーキングメモリーは一度に4つまでしか処理できない」という研究発表を聞いたことがあります。音楽のことを指したものではありませんが、私はここから大きなヒントを得て、音が4つ以上の連符は、まず4つ以下の数でグループ分けをするようにしています。


質問にあった「エネスコ/カンタービレとプレスト」の連符部分だと、こうです。




私はこのように上にカッコを書き込みますが、初心者の方は、グループの初めの音に〇をつけるとより見やすくなるでしょう。




連符の練習方法

以上のようにグループ分けができたら、まず声に出して読んでみます。


「レドシラ / ソファミレ / ドシラソ / ファミレド」


グループにした4つは早口で一瞬で読み上げるのがコツです。

その際、グループ同士の間は充分に取って構いませんので、確実に次の4つが頭に入ってから読み上げましょう。


つっかえずに読めるようになってきたら、フルートでも同じような練習をします。これは指の練習というより、目と頭をうまく使う練習です。


黒くて困難な塊のように感じた連符が、気が付いたらスッキリとした景色として見えるようになっているはずです。


グループ分けは音楽に沿って臨機応変に

先ほどのように4つで割り切れる場合は良いですが、そうでないことも多いです。

数が割り切れない場合は、臨機応変に分けていく必要があります。


音楽的に加速したほうが自然な場合は、少ない数から増やすようにします。

「シャミナード/コンチェルティーノ」より。初めの連符は11音なので、3+4+4に分けると、音楽的な加速を自然に作ることができます。




この方法はほとんどの連符に応用できますが、例外もあります。


こちらも質問にあった「オネゲル/めやぎの踊り」の音階です。通常だと2+4+4…とするところですが、前の4拍がずっと16分音符で4音ずつ吹いているため、そのまま4音のグループで分けたほうが流れに乗りやすいでしょう。



料理の下ごしらえのようなもの

例外も多いため、ここでは全てを書ききれませんが、私はこのように吹いていることをぜひ知っておいていただければと思います。


連符の数を数えてグループ分けをする作業は面倒と感じるかもしれませんが、料理の下ごしらえのようなもので、この作業をしておくだけでぐんと吹きやすく良くなります。


練習する中で分け方を変えていくこともできるので、ぜひ億劫に思わずにやってみてくださいね。

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